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アフリカの医薬品市場の「未来と今」

[2014-09-08 08:40:39]

http://diamond.jp/articles/-/36755

将来的に「アフリカ」は、世界でも有数の医薬品市場になると予想されています。

アフリカといえば、「結核」「HIV/エイズ」「マラリア」などの感染症が社会的問題になっている地域ですから、医薬品への需要は元々高いのです。ただし、これまでは情勢不安や貧困などを理由にして、医薬品の供給が十分にされてきませんでした。海外の医薬品メーカーも、感染症(主にHIV)の研究以外には、資金を提供してきませんでした。

しかし、近年ではアフリカの経済成長は著しく、上記のような障害は徐々に取り除かれてきています。むしろ、生活が豊かになった一部の富裕層のあいだでは、新たに”生活習慣病”が問題となっています。このように、医薬品の需要と供給の場が整ってきたことから、医薬品メーカーも本格的に資金投入を開始しました。

ただし、アフリカの医薬品市場の現状は、決して楽観的なものではありません。薬を買えない貧困層は依然として多く、先進国の薬が高いことから、危険な擬似医薬品に手を出す人も少なくないと言われています。

こうした、アフリカの健康問題を市場原理で捉えるのも結構ですが、大事なのは、本当の意味で”人々が健康に過ごせる”ような仕組みを作ることなのではないかと思われます。

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